目次
国家試験での暗記科目の問題比率(@鍼灸国家試験)
暗記科目に分類されるのは 医療概論 と 衛生学公衆衛生学 と 病理学 と 関係法規 と リハビリテーション医学 と はり理論 と きゅう理論 です。
過去の国家試験の出題傾向を見ると
医療概論 2.2%
衛生学公衆衛生学 3.3%
病理学 3.3%
関係法規 3.3%
リハビリテーション医学 6.7%
はり理論 5.6%
きゅう理論 5.6%
このような配分になっています。
そのため、暗記科目を確実に得点することで30%得点することが可能です。(点数にすると51点。)
鍼灸国家試験での合格得点率が60%なので、暗記が得意の人はここで得点を伸ばすことが可能です。
暗記科目だからこそ確実に覚えたいきゅう理論(@鍼灸国家試験)
鍼灸国家試験で問われるきゅう理論は暗記科目ではありますが、専門的な言葉が多く、専門用語を理解していないと覚えることは難しいかもしれません。
ただ苦戦するからやらなくていいのではなく、鍼灸国家試験の5.6パーセント(第29回の鍼灸国家試験の場合)はこのはり理論です。5.6パーセントなので問題数は10問ですね。
おそらく今後も傾向が変わらなけば、同じくらいの出題数になることが予想されます。暗記すれば確実に取れる10点を確実に取りにいきましょう!
過去の国家試験に出題されたきゅう理論を解いてみよう!
さて、いかがでしたか?
簡単に思えた方はしっかりと暗記ができています。
2択に絞れたけれど、間違った問題がある方はこのまま国家試験を受験するのは不安材料があります。(国家試験であれ暗記科目は暗記さえすれば確実に得点できる科目なので確実に取りたいですね。)再度、自分の理解していない部分を明確にして取り組んでみてください。
※これ以外にもたくさん問題を用意しています。こちらをご覧ください。全て無料です。
全くわからなかった場合は、まずは学校で学んでいることを大切にしながら、このサイトを活用して鍼灸師の国家資格を取得できるように頑張ってください!!
きゅう理論の勉強法(@鍼灸国家試験)
きゅう理論の勉強に取り組む時のステップは大きく分けて3つ。
1 きゅう理論で使う基礎用語の暗記・理解
2 きゅう理論で使う考え方の理解
3 きゅう理論の過去問を解き、自分の理解度を確認する。
です。
これらを説明していきます。
きゅう理論ステップ1(@鍼灸国家試験)
きゅう理論は何度も述べているように暗記科目。
ではまず何から暗記すればいいでしょうか?
もちろん教科書を一字一句暗記するなどナンセンスです。要点をきちんと整理し、『基礎用語』を『正確』に覚える必要があります。
『基礎用語』を『間違って』覚えてしまうと確実に点数を落とします。そのため大事なのは『基礎用語』を『正確』に覚えることです。
これからお伝えする暗記時のステップを正確に取り組めば、鍼灸の国家資格だろうが焦る必要はありません。
まず暗記をする時に押さえなければならないのは『基礎用語』の理解です。
もちろん正確に覚えてください。ここを曖昧にだったり、間違って覚えてしまうと、シャツのボタンを掛け違えてしまったような状態になってしまい、また覚え直しとなります。
そのためまずは教科書に載っている『基礎用語』を確実に、正確に覚えましょう。(←しつこいですが本当にこれが大事。)
教科書を読んだ時に意味のわからない言葉がないか、確認をしましょう。もしわからない言葉があるのであれば、そのままにせず分かるように調べる。曖昧にすると後から苦労します。
きゅう理論の『基礎用語』とは
・きゅうの材料
・きゅう治療の種類(有痕灸、無痕灸など)
・きゅう治療の臨床的内容(刺激量など)
・きゅう治療のリスク管理(禁忌・適応や感染症など)
このあたりの言葉の理解は大丈夫でしょうか?きちんと説明はできますか?
ステップ1は基礎用語の正確な理解。これは他の暗記科目にも言えることです。
きゅう理論ステップ2(@鍼灸国家試験)
ステップ2は、きゅう理論の理解です。
基礎用語を正確に理解し暗記できれば、教科書に書いている文章を正確に読み込むことができるようになります。
例えるならステップ1は英語で言う単語を覚えた状態。
ステップ2は覚えた英単語を理解し、文章として理解・暗記していく状態です。
国家試験の勉強でつまずくのは、ステップ1をきちんとせずにステップ2から取り組もうとするからです。正確な基礎用語の理解が正確な理論の理解につながります。
きゅう理論で言う理論とは
例えば
1 きゅう治療の生理学的な理論
2 関連学説
の二つがきゅう理論で理解すべき考え方になります。これは基礎用語を理解していないと暗号のような文章になってしまいますよね。
しかし、基礎用語が正確に理解できていると、考え方を理解し、知識として定着させることが可能です。
特に
1 きゅう治療の生理学的な理論では
・灸刺激の受容と伝導
・感覚の中枢内伝導路
・灸刺激と反射
・血流改善
2 関連学説
・サイバネティックス
・ホメオスタシス
・ストレス学説
・レイリー現象
・圧-自律神経反射
これらは鍼灸の国家試験問題を見ても問われることが多い内容です。
きゅう理論ステップ3(@鍼灸国家試験)
3つ目のステップは『きゅう理論の過去問を解き、自分の理解度を確認する』です。
ここで初めて過去問の活用です。ただやみくもに過去問を解き、過去問の答えを覚えてしまうことがないように、きちんと自分の理解度を把握しましょう。
他の科目も同じですが過去問を解く時のポイントは、問題を解く時に3つに分類することです。
◯:合っていると自信あり
△:2択くらいまで絞ったけれど自信なし
✖️:全くわからない
それぞれの問題を◯、△、✖️で分類し、その上で答え合わせをしましょう。
実際に答え合わせをすると
◯だけど答えを見たら正解の場合と間違っている場合があると思います。
もし、自分では◯をつけたのに間違っていた場合、根本的に覚えたことが間違っているので、その問題の項目はステップ1からやり直してください。もちろん◯で『正解』であれば、正確に暗記できているので学び直す必要はありません。
次に△で、答えを見たら正解の場合と間違っていた場合があると思います。
ここでは正解であろうと間違いであろうと、すでに分からないことがある状況なので、何をわかっていないのかを明確にしましょう。例えば問題文の専門用語がわからないのか、理論がわかっていないのかで、ステップ1から学び直しなのか、ステップ2から学び直しなのか違います。
正解だから理解している、ではなくきちんと自分の理解度を確認しましょう。たまたま正解しただけ、という可能性もありますよね。
最後に✖️で正解の場合と間違いの場合があると思います。
✖️がついている時点で理解していません。なので✖️がついた時点で学び直し決定です。
専門用語がわからないのか、理論がわかっていないのかでステップ1から学び直しなのか、ステップ2から学び直しなのか違います。
鍼灸国家試験の過去問を解くにしても上記した内容を意識して実施しましょう。
一番良くないのは『過去問の答えを暗記してしまうこと』です。
勉強した気では鍼灸国家試験は合格できません。成果を出す学び方を実施しましょう。
番外編(@鍼灸国家試験)
国家試験過去問から解説を作るのもおすすめです。(国家試験まで時間があるなら)
やみくもに鍼灸国試の過去問を解くだけは学習の効果があまりありません。過去問を解くだけではなく、傾向を理解し、対策を立てることが大切です。時間はかかりますが、自分だけの解説書を作ることで使える知識として頭に入ります。
国家試験の直前にするのは時間がかかりすぎるのでおすすめではありませんが、国試まで半年以上あるのであれば試していただきたい内容です。
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