鍼灸師国家資格取得方法 内容と日程

鍼灸師の資格取得方法

鍼灸師になるためには年に1回(2月末)開催される国家試験に合格する必要があります。

その上で、鍼灸師の国家資格を認定している公益財団法人東洋療法研修財団に登録することで初めて鍼灸師と名乗ることができます。

まず鍼灸の国家試験では医療概論、衛生学公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学、臨床医学総論、臨床医学各論、総合問題(臨床医学)、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論、総合問題(東洋医学)、はり理論、きゅう理論を問われます。これらは全て鍼灸のカリキュラムのある国が認めた(文部科学省・厚生労働省)大学、専門学校で学ぶことができます。

学校別合格率はこちら

鍼灸師(はり師・きゅう師)専門学校・大学の学校別国家試験合格率

鍼灸師の国家試験を受験するためには、それぞれの学校の課程を全て修了し、卒業試験に合格する必要があります。

国家試験は卒業試験に合格後、受験できます。(ごく一部の鍼灸大学・専門学校では卒業試験のない、あっても難易度が低めの場合があります。)

多くの鍼灸大学・専門学校の卒業試験は難易度が高く、鍼灸の国家試験と遜色ないような問題が出題されたり、学校によっては国家試験よりも卒業試験の方が難しい場合もあります。

そのような鍼灸学校でも卒業試験をクリアしないと、卒業も国家試験の受験もさせてもらえません。

国家試験を受験できない場合はもちろん資格を取得することはできません。国家試験だけをクリアするだけでなく、まずは卒業試験に合格する必要があります。

 

鍼灸国家試験の内容 29回からの変更あり!

第29回のはり師・きゅう師(鍼灸)国家試験より変更がありました。

午前の部90問 

午後の部90問

合計180問(共通問題160問、はり理論10問、きゅう理論10問)出題されます。

問題は全て四択一(4つの選択肢から1つの答えを選ぶ形式)で、試験時間は午前130分、午後130分。(試験が終われば途中退出も可能なので130分前に終えることも可能。)

この試験形式は2021年2月に行われた第29回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験から変更となりました。

また上記した問題の170問(はり師:共通問題160問・はり理論10問、きゅう師:共通問題160問・きゅう理論10問)のうち60%の正解、つまり102問以上の正答で国家試験に合格し鍼灸師の国家資格が取得できます。

 

それ以前の第28回の鍼灸国家試験までは

午前の部80問

午後の部80問

合計150問(共通問題140問、はり理論10問、きゅう理論10問)で試験時間は午前、午後共に120分となっていました。

同じように試験の合格基準は150問のうち60パーセント以上の正答です。なので90問以上の正答で合格でした。

 

比較してみると第29回の試験では午前・午後ともに10問ずつ追加され、そして試験時間も10分ずつ伸びています。

国試対策をしっかりすれば時間が足りないことはまずありませんが、中途半端な知識では間違ってしまうような問題も多々見受けられます。

また丸暗記だけでなく、実際の鍼灸師の臨床現場を想定したような問題もあり、論理的思考力、複合的な判断力が試される問題になっています。

 

例年、午前中に基礎問題、西洋医学を問うような問題が多く、午後の試験では東洋医学の問題が多いです。

試験は午前と午後の合計が60%以上なので理論的には午前中に70点、午後は20点でも合格は可能です。

 

過去問の傾向と対策の解説はこちら。

URL

 

試験内容は上述しましたが

 

医療概論

衛生学公衆衛生学

関係法規

解剖学

生理学

病理学

臨床医学総論

臨床医学各論

総合問題(臨床医学)

リハビリテーション医学

東洋医学概論

経絡経穴概論

東洋医学臨床論

総合問題(東洋医学)

はり理論

きゅう理論

 

です。

 

※それぞれの問題を解くWEB問題集を無料で公表しています。もし良ければご活用ください。

鍼灸師国家試験対策クイズ

 

例年の鍼灸国家試験出題傾向、科目ごとの割合

医療概論2.2%、

衛生学公衆衛生学3.3%、

関係法規2.2%、

解剖学5.0%、

生理学5.0%、

病理学3.3%、

臨床医学総論5.6%、

臨床医学各論12.2%、

総合問題(臨床医学)4.4%、

リハビリテーション医学6.7%、

東洋医学概論8.9%、

経絡経穴概論11.1%、

東洋医学臨床論13.3%、

総合問題(東洋医学)5.6%、

はり理論5.6%、

きゅう理論5.6%、

 

上記した割合で出題されています。

数字はその年の国家試験によって若干変わるものの、大幅に変わることはないようです。

 

鍼灸国家試験の日程

例年、鍼灸師の国家試験の日程は、毎年日にちは違いますが、2月第4日曜日とされています。(柔道整復師は3月の第一日曜日)鍼灸師だけでなく、柔道整復師や理学療法士、作業療法士などの医療系の資格の多くが2月、3月に国家試験を実施しています。

そのためHPを見る際には間違わないように注意が必要です。

 

鍼灸師の国家試験の5年間の日程

第25回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験 2017年2月26日

問題はこちら 午前 午後

第26回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験 2018年2月24日

問題はこちら 午前 午後

第27回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験 2019年2月24日

問題はこちら 午前 午後

第28回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験 2020年2月23日

問題はこちら 午前 午後

第29回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験 2021年2月28日

問題はこちら 午前 午後

となっており、2月の第四日曜日で統一されています。

 

2022年第30回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験の日程

来年開催の第30回はり師きゅう師(鍼灸師)国家試験は大きな変更がなく例年通りであれば2022年2月26日(日)の予定です。※日程等の詳細は厚生労働省のHPをご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/#01

 

 

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