鍼灸国家試験対策勉強法 経絡経穴概論

(こちらは2023年6月に開催した経絡経穴概論の勉強会の動画の一部です。)

鍼灸師の国家試験では医療概論、衛生学公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学、臨床医学総論、臨床医学各論、総合問題(臨床医学)、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論、総合問題(東洋医学)、はり理論、きゅう理論などが出題されます。

大きく分けると「基礎科目」「暗記科目」「応用科目」に分けて考えると勉強しやすいです。基礎科目は解剖学と生理学と臨床医学総論と東洋医学概論と経絡経穴概論。

暗記科目は医療概論と衛生学公衆衛生学と病理学と関係法規とリハビリテーション医学とはり理論ときゅう理論。

応用科目は臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題(臨床医学/東洋医学)と考えてもらうと勉強を効率よく行えます。
特に応用科目である臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題は基礎科目の内容を理解していないと問題を解くことは難しくなります。

国家試験での基礎科目の問題比率(@鍼灸国家試験)

基礎科目に分類されるのは
解剖学生理学
臨床医学総論
東洋医学概論
経絡経穴概論
の5科目です。

過去の国家試験の出題傾向を見ると

解剖学 5%
生理学 5%
臨床医学総論 5.6%
東洋医学概論 8.9%
経絡経穴概論 11.1%

このような配分になっています。

そのため、基礎を確実に自分のものにすることで35.6%得点することが可能です。(点数にすると64点。)
鍼灸国家試験での合格得点率が60%なので、基礎をしっかりと習得しておけば国家資格の試験問題であろうと得点を伸ばすことは可能です。

基礎科目として重要な経絡経穴概論(@鍼灸国家試験)

鍼灸国家試験で問われる経絡経穴概論は基礎となる科目です。ただ経絡経穴概論は専門的な言葉が多く、鍼灸師だけが使うような独特な言葉や言い回しが多いのが特徴です。

そのため他の医療系国家資格やトレーナー系資格を保有していても苦戦することが多い科目です。

ただ苦戦するからやらなくていいのではなく、鍼灸国家試験の11パーセントを占めるのはこの経絡経穴概論であり、経絡経穴概論の応用問題が総合問題(東洋医学)であるので、実質16パーセントの国家試験問題に大きく関わるのです。

もっと言うと鍼灸経穴概論を理解していないと正確に解けない科目もあります。

東洋医学概論、東洋医学臨床論、総合問題(東洋医学)です。

それぞれの問題比率を見ると

東洋医学概論 8.9%(16問)
東洋医学臨床論 13.3%(24問)
総合問題(東洋医学)5.6%(10問)
となっています。合計すると70問。全試験問題の40%に関係してきます。

実際に経絡経穴概論の過去問を解いてみよう!

さて、いかがでしたか?

簡単に思えた方はしっかりと暗記ができています。

2択に絞れたけれど、間違った問題がある方はこのまま国家試験を受験するのは不安材料があります。再度、自分の理解していない部分を明確にして取り組んでみてください。
※これ以外にもたくさん問題を用意しています。こちらをご覧ください。全て無料です。

全くわからなかった場合は、まずは学校で学んでいることを大切にしながら、このサイトを活用して鍼灸師の国家資格を取得できるように頑張ってください!!

鍼灸経穴概論を学ぶ時の2つのポイント(@鍼灸国家試験)

経絡経穴概論のポイントは大きく分けて二つあります。
一つ目は、勉強法のコツ。
二つ目は、出題基準の把握。
です。

これらを説明していきます。

経絡経穴概論ポイント1(@鍼灸国家試験)

経絡経穴概論の勉強法は、

①経穴の暗記
②横並びの暗記
③国家試験過去問から解説を作る
の流れで勉強するのがオススメです。

ちなみに経絡経穴概論が鍼灸師を目指す学生さんの苦手科目のひとつと言われる理由は「暗記」することが多いからです。

経穴 も暗記。
横並び も暗記。

横並びは暗記するしかないのか・・・?

横並びの記事はこちら。

鍼灸国家試験対策勉強法 横並び(大分類)

鍼灸国家試験対策勉強法 横並び(小分類)

 

 

 

はい、残念ながら「暗記」以外に経絡経穴概論を攻略する道はありません。

だからこそ、この「暗記」方法を効率よくやることが一番の近道です。

鍼灸国家試験対策ラボでオススメしているのは、アプリと暗記カードです。

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作成ができましたらご案内します!
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また前述しましたが、国家試験過去問から解説を作るのもおすすめです。
やみくもに鍼灸国試の過去問を解くだけは学習の効果があまりありません。過去問を解くだけではなく、そこから傾向を理解し、対策を立てることが大切です。

時間はかかりますが、自分だけの解説書を作ることで使える知識として頭に入ります。

国家試験の直前にするのは時間がかかりすぎるのでおすすめではありませんが、国試まで半年以上あるのであれば試していただきたい内容です。

経絡経穴概論ポイント2(@鍼灸国家試験)

経絡経穴概論のポイントの2つ目は出題基準を把握する事です。

鍼灸師の国家試験の科目を大きく分けて三つ(基礎科目、暗記科目、応用科目)と書きましたが、各科目の中でも出題基準があります。

鍼灸師の国家試験で問われる経絡経穴概論では大きく分けて五項目の出題基準があります。

 

❶経脈の意義
❷取穴方法
❸正経十二経脈
❹経穴の応用
❺経絡経穴の現代医学への応用

そして、これらの五項目も分けて考えることが出来ます。

❶経脈の意義
・正経十二経脈
・奇経八脈

❷取穴方法
各経穴の取り方

❸正経十二経脈手の太陰肺経
・手の陽明大腸経
・足の陽明胃経
・足の太陰脾経
・手の少陰神経
・手の太陽小腸経
・足の太陽膀胱経
・足の少陰腎経
・手の厥陰心包経
・手の少陽三焦経
・足の少陽胆経
・足の厥陰肝経

❹経穴の応用

・要穴
・組み合わせ穴(横並びもここに入ります!)
・奇穴

❺経絡経穴の現代医学への応用

<・経穴経穴の研究
・反応点、反応帯

かなり細かくはなりましたが、ここから自分の不得意分野を確実になくしていくことで、弱点がなくなり、鍼灸国家試験の合格点数獲得につながります。

一つ目の勉強法のコツで書いた鍼灸国家試験過去問から解説を作るの流れで、この出題傾向の分類も活かして勉強してみてください。

下級生の皆さんも習ったところを分類分けして、一部から勉強するだけでも苦手意識が減るので是非チャレンジしてみてください。

「必ず勉強する分野」

必ず勉強する分野は「取穴法」「経脈流注」「骨度法」「筋腱」「神経」「横並び」です。

▼経脈流注
「経脈流注」は鍼灸国家試験の経絡経穴概論の科目で、第25~30回の過去6年間で7問出題されており、よく出る分野になります。
出題された内容としては接続部(3問)、経脈の走行、身体部の関連(2問)、正経十二経脈の流注が出題されています。

「接続部」では過去に出題された内容は胸中や側胸部などが出題されています。
その中でも過去6年間で2回以上出題されたのが空欄になっている部分です。
「身体部との関連」では経脈の特徴が出題されていて、空欄部を貫かない経脈(1種類のみ)や生殖器をめぐる経脈(足の厥陰経)など経脈名をただ覚えるだけでなく、要点を一緒に覚えるのが大切です。
「接続部」や「身体部との関連」の覚えるポイントは【参加無料】のオンライン勉強会でお伝えしておりますので是非ご参加ください!
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▼横並び
横並びも第25~30回の過去6年間で10問出題されており、よく出る分野になります。
出題された内容としては奇穴(4問)、体表指標(2問)、腹部、背部兪穴、要穴(2問)に関しての問題が出題されています。
勉強するポイントとしてはそれぞれ出題された内容を覚えることが大切になります。

例をあげると「奇穴」は接脊、定喘、痞根腰眼、十七椎、六つ灸など、
「背部兪穴」は膀胱経の外方3寸に経穴がない所(Th1下、L4下)など
を関連させて覚えることが大切です。
特に過去2回以上出題されているところは空欄部分赤字の部分が大切になります。

空欄部分赤字の部分、他の部分の解説に関しての詳細は【参加無料】のオンライン勉強会でお伝えしておりますので
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経絡経穴概論の国試過去問WEB問題集はこちら

鍼灸師国家試験WEB問題集 経絡経穴概論

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