鍼灸国家試験対策勉強法 横並び(小分類)

鍼灸師の国家試験では医療概論、衛生学公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学、臨床医学総論、臨床医学各論、総合問題(臨床医学)、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論、総合問題(東洋医学)、はり理論、きゅう理論などが出題されます。 

大きく分けると「基礎科目」「暗記科目」「応用科目」と考えると勉強しやすいです。

基礎科目は解剖学と生理学と臨床医学総論と東洋医学概論と経絡経穴概論。

暗記科目は医療概論と衛生学公衆衛生学と病理学と関係法規とリハビリテーション医学とはり理論ときゅう理論。

応用科目は臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題(臨床医学/東洋医学)と考えてもらうと勉強を効率よく行えます。

 

鍼灸国家資格対策で重要な横並び(経絡経穴概論)

この記事では経絡経穴概論の『横並び』について書いています。横並びとはランドマークを基準に(臍や頚椎・胸椎・腰椎の棘突起など)から同じ高さにある経穴をグループ分けした経穴の集まりのことで、これらは鍼灸師の国家資格でも必ず1問は出題される傾向があります。また同時に鍼灸学科の定期試験や小テスト、卒業試験などでも問われることの多い超重要項目です。

横並び大分類に関してはこちら

鍼灸国家資格対策勉強法 横並び(大分類)

 

鍼灸国家試験でも重要な横並びを分けると

・前髪際後方5分

・頭部側面、頸部側面

・瞳孔線上

・鎖骨下部

・第4肋骨

・臍上

・臍中央

・臍下

・恥骨結合

・C7下

・胸椎1〜6

・胸椎7〜12

・腰椎

・仙骨

 

この14種類になります。

 

前髪際後方5分の横並び

神庭:正中線

眉衝:前頭切痕の上

曲差:外1寸5分

頭臨泣:瞳孔線上

本神:外3寸

頭維:外4寸5分

 

頭部側面、頸部側面の横並び

耳前三穴

耳門:三焦経

聴宮:小腸経

聴会:胆経

 

下顎角

天牖:三焦経

天容:小腸経

 

甲状軟骨上縁

天窓:小腸経

扶突:大腸経

人迎:胃経

 

輪状軟骨

天鼎:大腸経

水突:胃経

 

外後頭隆起の直下

風府:督脈

風池:胆経

 

外後頭隆起の上方

脳戸:督脈

脳空:胆経

 

瞳孔線上の並び

正営

目窓

頭臨泣

陽白

承泣

四白

巨髎

地倉

 

鎖骨下部の横並び

兪府:外2寸

気戸:外4寸

雲門:外6寸

 

第4肋骨の横並び

膻中:中央

神封:外2寸

乳中:外4寸

天池:外5寸

天渓:外6寸

輒筋:中腋窩線前1寸

淵腋:中腋窩線

 

臍上の横並び

臍中央上6寸:巨闕

巨闕:中央

幽門:外5分

不容:外2寸

 

臍中央上5寸:上脘

上脘:中央

腹通谷:外5分

承満:外2寸

 

臍中央上4寸:中脘

中脘:中央

隠都:外5分

梁門:外2寸

 

臍中央上3寸:建里

建里:中央

石関:外5分

関門:外2寸

腹哀:外4寸

章門:11肋骨下端

 

臍中央上2寸:下脘

下脘:中央

商曲:外5分

太乙:外2寸

 

臍中央上1寸:水分

水分:中央

滑肉門:外2寸

 

臍中央の横並び

神闕:中央

肓兪:外5分

天枢:外2寸

大横:外4寸

帯脈:11肋骨端下方

 

臍下の横並び

臍中央下1寸:陰交

陰交:中央

中注:外5分

外陵:外2寸

 

臍中央下2寸:石門

石門:中央

四満:外5分

大巨:外2寸

 

臍中央下3寸:関元

関元:中央

気穴:外5分

水道:外2寸

 

臍中央下4寸:中極

中極:中央

大赫:外5分

帰来:外2寸

 

恥骨結合の横並び

曲骨:中央

横骨:外5分

気衝:外2寸

急脈:外2寸5分

衝門:大腿動脈拍動部

 

C7下の横並び

大椎:後正中線

肩中兪:外2寸

 

胸椎1〜6の横並び

TH1下:陶道

陶道:後正中線

大杼:外1寸5分

肩外兪:外3寸

 

TH2下:風門の並び

風門:外1寸5分

附分:外3寸

 

TH3下:身柱

身柱:後正中線

肺兪:外1寸5分

魄戸:外3寸

 

TH4下:心包の並び

厥陰兪:外1寸5分

膏肓:外3寸

 

TH5下:神道

神道:後正中線

心兪:外1寸5分

神堂:外3寸

 

TH6下:零台

霊台:後正中線

督兪:外1寸5分

譩譆:外3寸

 

胸椎7〜12の横並び

TH7下:至陽

至陽:後正中線

膈兪:外1寸5分

膈関:外3寸

 

TH9下:筋縮

筋縮:後正中線

肝兪:外1寸5分

魂門:外3寸

 

TH10下:中枢

中枢:後正中線

胆兪:外1寸5分

陽鋼:外3寸

 

TH11下:脊中

脊中:後正中線

脾兪:外1寸5分

意舎:外3寸

 

TH12下:胃の並び

胃兪:外1寸5分

胃倉:外3寸

 

腰椎の横並び

L1下:懸枢

懸枢:後正中線

三焦兪:外1寸5分

肓門:外3寸

 

L2下:命門

命門:後正中線

腎兪:外1寸5分

志室:外3寸

 

L4下:腰陽関

腰陽関:後正中線

大腸兪:外1寸5分

 

仙骨の横並び

第1後仙骨孔:上髎

上髎

膀胱兪

 

第2後仙骨孔:次髎

次髎

膀胱兪

胞肓

 

第3後仙骨孔:中髎

中髎

中膂兪

 

第4後仙骨孔:腰兪

腰兪

下髎

白環兪

秩辺

 

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最後に

横並びはを完璧に暗記することは簡単ではありませんが、非常に重要な内容です。

同時にそれぞれの経穴の部位や取り方なども覚えることで、効率的に国家資格対策の勉強となります。一夜漬けのような付け焼き刃な覚え方ではなく、今後鍼灸師として活かせる覚え方をしましょう。国家試験は合格することが大切ですが、あくまでも鍼灸師としてのスタート地点に立つための国家試験合格、国家資格取得です。

活きた学びになるよう取り組みましょう!

 

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