鍼灸国家資格対策勉強法 臨床医学総論

鍼灸師の国家試験では医療概論、衛生学公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学、臨床医学総論、臨床医学各論、総合問題(臨床医学)、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論、総合問題(東洋医学)、はり理論、きゅう理論などが出題されます。

 大きく分けると「基礎科目」「暗記科目」「応用科目」に分けて考えると勉強しやすいです。

基礎科目は解剖学と生理学と臨床医学総論と東洋医学概論と経絡経穴概論。

暗記科目は医療概論と衛生学公衆衛生学と病理学と関係法規とリハビリテーション医学とはり理論ときゅう理論。

応用科目は臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題(臨床医学/東洋医学)と考えてもらうと勉強を効率よく学べると思います。

特に応用科目である臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題は基礎科目の内容を理解していないと問題を解くことは難しくなります。

 

国家試験での基礎科目の問題比率(@鍼灸国家試験)

基礎科目に分類されるのは

解剖学

生理学

臨床医学総論

東洋医学概論

経絡経穴概論

の5科目です。

 

過去の国家試験の出題傾向を見ると

解剖学 5%

生理学 5%

臨床医学総論 5.6%

東洋医学概論 8.9%

経絡経穴概論 11.1%

このような配分になっています。

そのため、基礎を確実に自分のものにすることで35.6%得点することが可能です。(点数にすると64点。)

鍼灸国家試験での合格得点率が60%なので、基礎をしっかりと習得しておけば国家資格の試験問題であろうと得点を伸ばすことは可能です。

 

基礎科目として重要な臨床医学総論

鍼灸国家試験で問われる臨床医学総論は最も基礎となる科目のひとつです。ただ臨床医学総論は基礎と言えば基礎ですが、他の科目とは少し異なります。臨床の中で、解剖学・生理学・病理学・東洋医学概論は「なぜ、そうなるのか」の基礎の理解が求められる科目になります。反対に臨床医学総論は実際、臨床の場面で出てくる症状の分類、つまり「これは何か」の部分の基礎知識なってきます。

※経絡経穴概論は基礎科目であると上記に書きましたが、ここでは「基礎科目+暗記科目」と考えてください。

経絡経穴概論、詳しくはこちら

 

臨床に出ると、専門家同士での会話では、症例名でやり取りが多く、鍼灸師以外にも医者(Dr.)、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、なども同じ臨床医学概論を学ぶので専門家の共通源ともなる重要な学問です。

ほとんどの専門家同士で通じ合うので学ばなくては先に進めない超重要科目です。

 

またこの臨床医学総論をきちんと理解していないと、鍼灸国家試験に出題される『応用科目』である臨床医学各論や総合問題を解くことは難しくなります。

苦手意識を持ちやすい場合もありますが、どのように学べばいいのか、そして最低限のレベルはどこかなどを紹介します。

 

実際に臨床医学総論の問題を解いてみよう!

 

さて、いかがでしたか?

簡単に思えた方はしっかりと暗記、そして理解ができています。

2択に絞れたけれど、間違った問題がある方はこのまま国家試験を受験するのは不安材料があります。再度、自分の理解していない部分を明確にして取り組んでみてください。先ほども書きましたが臨床医学総論をきちんと理解していないと、鍼灸国家試験に出題される『応用科目』である臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題を解くことは難しくなります。ここは間違わないでください。

 

※これ以外にもたくさん問題を用意しています。こちらをご覧ください。全て無料です。

鍼灸師国家試験WEB問題集 臨床医学総論

臨床医学総論の勉強法ポイント(@鍼灸国家試験対策)

臨床医学総論の科目は、先ほど述べた『 症状の分類 』の問題になります。なので、教科書の最初から最後を覚えるというやり方は、非効率です。

ですので、ポイントは「国家試験の過去問から解説を作る」ことです。

 

鍼灸国家試験は四択一形式です。

この問題形式を活用し、正解でない選択肢の症例が何の症例なのかを自分で解説しましょう。

 

過去問を解く →その問題の解説を作る

を繰り返していけば、自ずと知識はついていきます。

大切なのは問題の答えを暗記するのではなく、問題の不正解の選択肢も学習の対象とすることです。

 

臨床医学総論は臨床医学各論と異なり、『 その症例が何の症状なのか 』ではなく『 その症例はどの分類なのか 』を理解すれば正解する科目になりますので、ここを得意にできれば関連する臨床医学各論の得点率もアップします。

解説を作るときのポイントは鍼灸国家試験の「出題基準」を把握することです。

臨床医学総論の出題基準(@鍼灸国家資格)

臨床医学総論の出題基準を下記にまとめているのでこれを基に解説を作成してみてください。

1 診察法 (視診、打診、聴診、触診、生命兆候、神経系・運動機能検査など)

2 臨床検査法 (一般検査、生化学検査など)

3 治療法 (薬物療法、食事療法、理学療法など)

4 症候 (全身、皮膚、感覚器、呼吸器、循環器、消化器、免疫、泌尿・生殖器、精神関連、神経・運動器など)

 

このように分類分けをすることで、科目の中でも絞って勉強すれば苦手科目だと思っていたものが実は、ごく一部だったことも知ることができます。(臨床医学総論全てが苦手なのではなく、一部の内容が苦手ということです。)

 

特に臨床医学総論は症例への苦手意識が強く避けれられがちです。

しかし、自分で問題解説を作る過程で、症例をグループ分けし理解・暗記することができ、全ての項目が苦手科目ではないという事に気づけます。もし苦手な項目が明確になれば、そこを重点的に取り組めば理解度は増しますよね。

なので難しい科目だ、と片付けるのではなく、自分自身が何が分かっていて、何が分かっていないのかを明確にしましょう。

『何が分からないのかが分からない』ということが一番の問題です。出題傾向を理解しながら、自分の弱点を理解していきましょう!

国家試験はまだ先という方も習ったところを分類分けして、勉強するだけでも苦手意識が減るので是非チャレンジしてみてください。

臨床医学総論の国試過去問WEB問題集

鍼灸国家試験でも問われる生理学の過去問をまとめてWEB問題集にしました。

※鍼灸国家試験対策ラボは鍼灸師学生さんの国家試験支援、キャリア支援をしているのでもちろん完全無料です。

年度毎に鍼灸国家試験を分けたもの、過去5年の過去問をまとめたものを掲載しています。もしよければご活用ください。

鍼灸師国家試験WEB問題集 医療概論

 

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