鍼灸師の国家試験では医療概論、衛生学公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学、臨床医学総論、臨床医学各論、総合問題(臨床医学)、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論、総合問題(東洋医学)、はり理論、きゅう理論などが出題されます。
大きく分けると「基礎科目」「暗記科目」「応用科目」と考えると勉強しやすいです。
基礎科目は解剖学と生理学と臨床医学総論と東洋医学概論と経絡経穴概論。
暗記科目は医療概論と衛生学公衆衛生学と病理学と関係法規とリハビリテーション医学とはり理論ときゅう理論。
応用科目は臨床医学各論と東洋医学臨床論と総合問題(臨床医学/東洋医学)と考えてもらうと勉強を効率よく学べます。
目次
国家試験での経絡経穴概論の関係する問題比率(@鍼灸国家試験)
鍼灸国家試験での経絡経穴概論は11.1%あります。問題数で言うと20問です。
29回の鍼灸国家試験より問題数が全部で180問なので経絡経穴概論の1科目で問題数の9分の1を占めるという計算になります。
また鍼灸経穴概論を理解していないと解けない問題もあります。
東洋医学概論
東洋医学臨床論
総合問題(東洋医学)
です。
それぞれの問題比率を見ると
東洋医学概論 8.9%(16問)
東洋医学臨床論 13.3%(24問)
総合問題(東洋医学)5.6%(10問)
となっています。
合計すると70問。全試験問題の40%に関係してきます。
避けては通れない科目が経絡経穴概論。確実に知識として定着させ、国家試験に臨みましょう!
経絡経穴概論、横並び(@鍼灸国家試験)
この記事では苦戦する方の多い経絡経穴概論の横並びについて書いていきます。一つずつの経穴を覚えることももちろんですが鍼灸学生のみなさんに重要で、でも厄介な存在になるのが『横並び』ですよね。
改めて説明すると横並びとはランドマークを基準に(臍や頚椎・胸椎・腰椎の棘突起など)から同じ高さにある経穴をグループ分けした経穴の集まりのことで、これらは鍼灸師の国家資格でも必ず1問は出題される傾向があります。また同時に鍼灸学科の定期試験や小テスト、卒業試験などでも問われることの多い超重要項目です。
また、ただ単に言葉を暗記するだけでなく、正確に場所を把握しておくと鍼灸師の他の科目や国家試験の国家試験の過去問を解くときにも活きてきます。きちんと理解すれば様々な問題を解く時のヒントにもなるのが『横並び』です。
鍼灸師の学びをしていない方や鍼灸学び始めの方からすると、横並びは理解が難しいと言われていますが、私たち鍼灸師(この記事を読まれている多くの方は国家試験を控えた鍼灸学生だと思いますが)は当たり前のように理解し臨床でも活用しています。
横並びの大分類と小分類(@鍼灸国家試験)
横並びを効率的に理解するためにはまず大きく3つに分類し解説します。頭部・顔面部、前面、後面の3つです。そしてこの分類をより細かく分けると14種類。
大分類
・頭部、顔面部
・前面
・後面
小分類
・前髪際後方5分
・頭部側面、頸部側面
・瞳孔線上
・鎖骨下部
・第4肋骨
・臍上
・臍中央
・臍下
・恥骨結合
・C7下
・胸椎1〜6
・胸椎7〜12
・腰椎
・仙骨
さて、この言葉だけでそれぞれの経穴がピンとくるでしょうか?
わからない方はこちらの記事を確認してください。
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横並び大分類(@鍼灸国家試験)
大分類は3つに分けられます。
・頭部、顔面部
・体幹前面
・体幹後面
です。
これらの中でも1つ目の横並びの『頭部、顔面部』は『前髪際後方5分』『頭部側面、頸部側面』『瞳孔線上』の3つに分けることができます。
2つ目の『体幹前面』は『鎖骨下部』『第4肋骨』『臍上』『臍中央』『臍下』『恥骨結合』の6つに分けられます。
最後の横並びの分類である『体幹後面』は『C7下』『胸椎1〜6』『胸椎7〜12』『腰椎』『仙骨』の5つです。
まとめると
頭部、顔面部
・前髪際後方5分
・頭部側面、頸部側面
・瞳孔線上
体幹前面
・瞳孔線上
・鎖骨下部
・第4肋骨
・臍上
・臍中央
・臍下
・恥骨結合
体幹後面
・C7下
・胸椎1〜6
・胸椎7〜12
・腰椎
・仙骨
です。横並びは正確に一通り覚える必要があります。カテゴリー分けをして整理しながら覚えることで、国家試験や定期試験などを解く時に思い出しやすくなります。
経穴の位置を自分自身の身体でイメージしながら覚えていきましょう。
横並び小分類の経穴も覚えよう。(@鍼灸国家試験)
上記した小分類ごとに経穴が存在します。
実際には小分類の中でもより細かく分類されていたりもしますね。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
簡単ではないですが、鍼灸師の国家試験をクリアするためには避けては通れない科目。
鍼灸師として仕事をするのであれば基本となる知識でもあります。アウトプットできるように正確に学びましょう。